【高配当投資】インフラファンドを分析してみた

高配当株投資

高配当株投資を行っている投資家であれば、高配当株、REITなどに投資されていると思いますが

インフラファンドを視野に入れても良いのではないかと思っています。

インフラファンドはまだまだ市場規模が小さくマイナーな投資対象という印象を受けます。株価にもよりますが配当利回り5%~7%程度を推移しており十分高配当銘柄と言えますね

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インフラファンド概要

2022年8月31日現在、インフラファンドは6銘柄上場しています

証券コード銘柄名決算月
9281タカラレーベン・インフラ投資法人5月、11月
9282いちごグリーンインフラ投資法人6月
9284カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人6月、12月
9285東京インフラ・エネルギー投資法人6月、12月
9286エネクス・インフラ投資法人5月、11月
9287ジャパン・インフラファンド投資法人5月、11月

インフラという名称ですがファンドの中身は全て太陽光発電です。

太陽光発電についてですが長所、短所がそれぞれあります

メリット

  • 土地さえ確保できればどこにでも太陽光パネルを設置可能
  • コロナウィルスによる直接的な影響は極めて限定的なビジネスモデル

デメリット

  • 異常気象、台風、地震、雪害などによって発電できなくなるリスクが存在する
  • 太陽光パネルを設置して発電するというビジネスモデルは簡単に模倣できてしまう参入障壁の低さ

太陽光発電はクリーンエネルギー(再生可能エネルギーともいう)の一種ですね。

インフラファンドに投資することは昨今注目されている※ESG投資を行うことを意味します。

※ESG投資とは

E・・・Environment(環境)

S・・・Social(社会)

G・・・Governance(ガバナンス、企業統治)

投資家が投資先を選定する際、投資先がESGを重視しているかどうか考慮する投資のこと

格付

発行体格付に関して、6銘柄は以下のようになっています

証券コード銘柄名R&IJCR
9281タカラレーベン・インフラ投資法人A
9282いちごグリーンインフラ投資法人
9284カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人A-A
9285東京インフラ・エネルギー投資法人A-
9286エネクス・インフラ投資法人A
9287ジャパン・インフラファンド投資法人A

発行体格付とは、総合的な債務履行能力の評価です

格付は高い順からAAA>AA>A>BBB>BB…とつけられます

格付投資情報センター(R&I)によると格付Aは

『信用力は高く、部分的に優れた要素がある。』という位置づけになります

9282いちごグリーンのみ格付けはありません。

証券コードをよく見てみると9283が抜けています。何があったのでしょうか。

日本再生可能エネルギーインフラ投資法人(9283)

証券コード9283はかつて上場していた 日本再生可能エネルギーインフラ投資法人を示していました

日本再生可能エネルギーインフラ投資法人(9283)は合同会社アールジェイによってTOB(公開買付け)されたため2022年8月22日に上場廃止となっています。

ちなみにTOBの買付価格は1口につき115,000円でした。

上場時に保有していた銘柄でしたので2022年5月に114,600円で売却。少しばかりですが利益が発生しました。

6%前後の高い配当利回りで分配金をもらい、売却益も得ることができました。

思いがけない良い結果で手放すこととなった銘柄でした。

直近で1番新しく上場したインフラファンドを紹介します。ジャパン・インフラファンド投資法人です。

ジャパン・インフラファンド投資法人(9287)

私が保有している銘柄のジャパン・インフラファンド投資法人を紹介します

スポンサーは、丸紅とみずほグループです。丸紅が90%出資、みずほグループが残りの10%を出資しています。

決算期は5月と11月で9281タカラレーベンインフラ投資法人、9286エネクスインフラ投資法人—と同じ期です

2020年2月20日に上場、前日2月19日に70,500口の公募増資を行っています。

その後2020年12月に59,000口、2021年12月に80,000口の公募増資を行いました。

合計3回の公募増資により資産規模を拡大してきました。2022年5月期時点で資産規模は約360億円です。

ここで太陽光発電のデメリットである異常気象や災害のリスクを見ていきましょう

リスクを減らすために地域分散がされているかどうかは大切な基準です

物件数出力(MW)割合
北海道12.92.8%
東北510.710.4%
関東610.910.6%
北陸102524.3%
関西618.117.6%
中国414.113.7%
九州821.120.5%
合計40102.8

北陸地方が物件数、出力がトップですが

特定の地域に物件数が偏っている訳ではなく、よく分散されています

2022年8月末時点で株価は91,900円

上場来高値 106,000円

上場来安値 81,200円

値動きは非常にマイルドですね。ボラティリティの低さがインフラファンドの特徴だと思います。

・分配金に関して


分配金(円)
2023年5月期(予想)2952
2022年11月期(予想)3001
2022年5月期2980
2021年11月期2953
2021年5月期2950
2020年11月期2977
2020年5月期1171

上場して間もない2020年5月期を除き3000円前後水準で安定しています。

予想分配金も3000円程度で安定しています。急激な増配は見込めませんが、安定した分配金を受け取りたい投資家にはおすすめできますね。

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