橘玲氏の書籍『新版 お金持ちになれる 黄金の羽根の拾い方』を読んでみました
2017年発行の書籍であり、最近のものではありませんが
同書では非常にシンプルな資産形成のための方程式が紹介されています
お金持ちを目指す上で知っておくべき方程式です
資産形成の方程式
資産=収入➖支出➕投資総額✖︎運用利回り
足し算、引き算、掛け算で表すことができる単純な方程式です
収入ー支出=純利益ですので
資産=純利益+投資総額✖︎運用利回り
更にシンプルに表すことができます
この方程式を読み解くと
お金持ちになるためには、たった3つの方法しかありません
①収入を増やす
②支出を減らす
③運用利回りを上げる
それぞれの項目について解説します
①収入を上げる

現在働いている会社で昇進、出世をして年収を上げる
スキルアップを図り転職して収入を上げる
副業によって本業とは別の副収入を得る
収入を上げる手段は、様々あります
しかし、誰しもが会社で出世をしたり、副業で成功できるかと言えば答えはNOです
自己投資がうまくいって収入アップに結びつくとは限りません
収入を上げることが難しい方はどうすればよいのでしょうか?
誰でも努力次第で行えることは
支出を減らすことです
②支出を減らす

収入を上げるといっても誰しもが出世やビジネスが上手くいくとは限りません
スキルアップのための自己投資といっても徒労に終わってしまうことも往々にしてあります
収入を上げることができなくても
支出を減らせば確保できる純利益は増えます
無駄なモノを購入しない節約は支出を抑える上で基本的なことですが
同書では、住宅コストと生命保険の費用を抑えるように指南しています(詳細は書籍をお読みください)
誰しも、なるべく楽をしてお金持ちになりたいという欲望がありますが
痛みをなくして、ある程度のまとまった資産を築くことは厳しい面があります
③運用利回りを上げる

最後に運用利回りに着目しましょう
金融商品の利回りを上げる例をいくつか挙げます
利回りを上げる事例
・債券→株式
・S&P500→NASDAQ100
・レバレッジ無し→レバレッジ有り
例:NASDAQ100連動ファンド→レバナス
・レバレッジ倍率を上げる
例:S&P500連動ファンド→SPXL(S&P5003倍レバレッジ)
期待リターンは上昇しますが、リスクも高くなります
自分のリスク許容度に合わせたポートフォリオを構築するのが理想的です
運用利回りを上げることは大切です
しかしながら、利回りを上げるのには限度があります
利回りを上げることは、リスクを上げる投資を行うことを意味します
ハイリスクハイリターンです
時間の経過とともに自分の想定していなかった投資結果になる可能性が高いことを意味します
であれば、自分のリスク許容度限界まで利回りを上げた後は
投資資金を増やしていくことに焦点を当てましょう
運用資産の拡大を目指さなければなりません
収入と支出をうまくコントロールして
確保した純利益で投資するわけです
純利益→株式投資、不動産投資に資金を割り当てる
この純利益の大小で資産形成のスケールが変化します
例えば、100万円をS&P500で運用するのも1000万円で運用するのも手間はほとんど変わりません
ジェレミー・シーゲル著『株式投資』(第6版)によれば、米国株の長期的な年率換算リターンは6.9%です(1802年~2021年)
1年あたりの利益は
100万円ならば約7万円
1000万円ならば約70万円
1億円ならば約700万円
運用資産のスケールでこんなにも結果が変わります
1億円あれば、働かずに資産運用だけでリタイヤできそうですね
4%ルールに従えば、働かずに年間400万円の収入を得ることができます
独身世帯ならFIRE達成です
結論
資産運用では運用資産の規模が大切です
収入をできる限り大きくし、支出を切り詰めて純利益を確保することが資産形成の王道になる訳です
同書では他にも資産形成術が多数紹介されています
投資しないことが最高の投資、エコノミストの予想は当たらないなど興味深い事実が紹介されています
金融リテラシーを高め、資産形成を加速させる良書です
お金持ちを目指す方々は一読の価値があります
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